もう・・・こうなってくると完全に趣味の世界なのですが、ベスパは、本当に面白いです。
見た目、単なるスクーター?と思われがちですが、普通のスクーターにはない操作性の面白さがあります。反面、マジでメンテナンスしないと次々トラブルが発生しますので、いわゆる厄介なバイクでもあります。
ベスパ お勧めポイント!
- やっぱりスチールモノコックボディが最高!
- 片持ちサスペンション!
- ハンドシフト!
- バーエンドにあるウィンカー!
- 2スト!
- 混合給油は面倒だけど、そのひと手間がなかなかgood!
こんな感じかなぁ
スチールモノコックボディ、すなわち、鉄です。ハンドル部分はプラスチックですが、あとは鉄です。ですから、ベスパ乗りの多くは、錆びた感じの「ヤレ感」を大事に育んでいる人も多いのです。
また、鉄に塗装してあるので、プラの上に塗装よりも深いんですよ。車のボディもそうですよね。塗装が深い、、、うん、表現が正しいかわかりませんが、プラスチックに塗装してあるものよりも光の奥行があるのです。
あと・・鉄ですからマグネット式のシールも貼れますよ。
けっこう前に一度、バランスを崩して立ちごけしたことがあります。ウィンカーは割れちゃって、フロントガードが若干曲がったのですが、その場で、手で直しました。鉄ですから力入れれば曲がるのです。
このフロントフェンダーの部分も鉄ですから、近くで見るといい味出してます。
片持ちサスペンションというのは、説明するよりも上の画像を見て頂くとわかります。
前のタイヤの支え部分、つまりサスペンションが右側しかありませんよね。
ベスパをつくっているピアジオ社って、ものすごく歴史があって、もともとは船舶用パーツメーカーとして1884年に設立されたのです。
その後は、鉄道機とか航空機なんかも製造していたのですね。航空機の車輪って片持ちですよね。あの技術です。
ハンドシフトがあるからこそ、ベスパに乗りたい!声を大にしてアピールしたいポイントでもあります。
ベスパは、普通のスクーターと違って、シフトチェンジします。vespa ET3は、4速ミッションです。
シフトは左側です。1速は、クラッチを握って左手をグイッと上に回します。2速は、クラッチを握って左手をグイッと下に回します。3速、4速も同様に下に回します。
ベスパって、駆動するところの多くがワイヤー作動ですので、シフトワイヤーは、ステアリングの中心部を通って、ボディの下を通って、後ろのエンジン部分までいってるわけですよ。
ですから、ワイヤーが伸びちゃうこともあるし、シフトフィーリングが微妙に変わってくることがあり、それらを自分で調整したりしながら乗るのですね。
まぁ、メンテナンスは普通のスクーターよりちょっと大変ですが、でもこのハンドシフトの楽しさを是非皆さんにも知ってほしいです。
特にマニュアルのバイクに乗ったことがある人ならすぐに慣れると思います。慣れたら・・・めちゃくちゃ楽しいです。
ウィンカーがバーエンドにあるタイプというのは、実は再生産モデルだからなのですね、どちらかというと日本独自みたいな要素です。
ベスパは、その昔、けっこう人気がありました。探偵物語の松田優作が乗っていたのは、スモールベスパではなく、P200という少し大きめのモデルなのですね。
僕が好きなのは、スモールです。何より取り回しが楽ですし、不便なところが多いのも味なのです!
そして、ウィンカーの話ですが、ベスパと言えば、このタイプのウィンカーじゃないでしょうか。
ベスパは、6Vでバッテリーレスです。そう、バッテリーがないということは、エンジン始動しないとヘッドライトもテールライトも何もつきません。6Vですから、そのへんのバイク屋さん、どこに行っても電球類は売ってません。バッテリーがないということは、電装品もまぁ~つけられないです。
エンジンが回ることで電気を生み出すのですよ。ワクワクしますよね。そういういかにも原始的メカニズム(実際は原始的でも何でもなく画期的だと思っております)が、また気持ちをくすぐるのです。
このウィンカー、カッチカッチという感じでつきますが、日本のバイク、車みたいに「カッチカッチ」と音はしません。ですから消し忘れもよくあります。また、アイドリング時には、もさっとした点滅で、機嫌が悪いと、「あれ、ウィンカーついてない!」ということもあります。
アクセルをちょっと開けてあげると、復活しますが、どうも不安定ではあります。
2ストの良さは、本当は「ドッカンパワー」なのですが、ベスパでは「ドッカン」は求めていません。でも2スト乗りは、2ストをこよなく愛しております。
昔は、2ストは加速がいいとか言われていましたが、今は時代が進化して、4ストの加速もとんでもなく優れていますから、好みの問題になっているようです。
2ストは、なんと言ってもあの甲高いサウンドに魅了されます。ただしベスパの2ストは、チャンバーをつければいい感じの音に変わると思いますが、ノーマルマフラー状態では、独特のサウンドにはならないです。
あとは、匂いですね。2スト乗りは、あのオイルの匂いが大好きです。昔は、カストロールのオイルは、甘い匂いがしたんですね。今はもう売ってないかも・・・
友達がRG-Γ(ガンマ)というバイクに乗っていて、僕はいつも彼の後ろを走っていましたが、甘い匂いをさせていましたよ。
混合給油なんて、今のバイクはないですよね。ほとんどが分離給油だと思います。
2ストのバイクは、ガソリンにオイルを混ぜないといけません。通常の2ストは、分離給油でエンジンオイルを入れる箇所が別にあるのです。
でもスモールベスパは、混合給油という方式で、ガソリンを入れたら、規定量のエンジンオイルを入れなくていけないのです。専用の容器に入れて、必ずです。
もし、混合給油することを忘れたまま走ってしまうと、たぶん1キロも走らないうちに、エンジンが焼き付いてしまうでしょう。
ガソリンスタンドでガソリンを入れたら、容器にエンジンオイルを入れるという面倒な作業をやらなくていけません。
ところが、このひと手間かかるところさえも楽しみの一つなのです。
さて、この場所も「一人で来る秘密の場所」のひとつです。
でも来るのは日曜日です。ほかの曜日だとまず立ち入ることが出来ないからです。
そういえば、2019年の夏、いつだったか魚が大量にぴちゃぴちゃ跳ねてました。
「うわ、こりゃ、どんなへぼい釣りでも入れ食い状態ではなかろうか?」というぐらい、一面魚だらけでした。
ベスパ乗りはとても少ないのですが是非皆さんも体験してみてほしいです。
街乗りではスクーターが一番気楽です。400とか750とか900、1100というビッグバイクもかっこいいですが、もうそんなにスピード出さないですし、取り回しが楽なのはそれだけストレスも少ないのですね。
このメーターも気に入ってるのですが、雨の後とか内部に水滴がたまったり、針の動きがおかしかったので、購入したろに頼んで新しいメーターを送ってもらいました。
画像のメーターは古いオリジナルメーターです。
でもこのメーター、もうなかなか新品は手に入らないのではないでしょうか。
送ってくれた新しいメーターも何となくコピー品のような気がします。
ですから、この古いメーターをなんとか修理して、復活させたいです。
ベスパは、飛ばすバイクではなく、普通のスピードで楽しめるバイクです。
確かに、ベスパのレースなども行われていますし、パーツも豊富にあるので、あちこちカスタムできます。
今のところ僕はノーマルで乗っていますが、ノーマルのベスパを乗りつくしたら、たぶんチャンバー、フロントサス、リアサス、などを改造したくなるんだろうなと自分でわかっています。
RZのときもそうでしたからね。
でもRZみたいに「コーーーーーーーーン!!」飛ばすバイクではなく、街乗りを楽しむバイクかなぁ、そう思っています。
RZに乗ってるときには、なんでスクーターにはまる人がいるのだろう?と不思議でした。
スクーターの良さ、面白さに気付いたのは、もう一台のすくたーであるジョルノを中古で買ってからですね。
あとでジョルノも紹介しますが、とにかく足として使いたいから何でもいいので、2ストの一番安いスクーターを買おうと決めて、グーバイクでたまたま見つけたのが4万円のジョルノでした。
うん、そこからですね。
なにこれ、スクーター楽しいじゃん!
というわけで、スクーターにはまり、以前からずっとほしかったベスパも買っちゃったという次第です。でも駐輪場の関係もあり、何台も所有できないし、お金の面もあったので、RZを売って、ベスパを購入したのです。
ベスパの楽しさは上に書いた通りです。
古いバイクですので、たくさん手がかかるし、日本のスクーターよりも遅いし(一応ピンクナンバーですが、国産50ccのバイクにも負けます)普通のバイク屋さんでは修理もしてくれないし、大変ではあるのですが、楽しいんですよ。