森見 登美彦の作品との出会い
BOOKOFFで何気なく物色していたときに、こちらの「聖なる怠け者の冒険」を手に取りました。
恐らくこの表紙に惹かれてのことだと思います。
ハードカバーで少しヨレッとした感じで売っていたためか、かなり安くて、「うん、読んでみよ」というノリでした。
その日のうちにバババ~と読んでしまって、単純に面白かったです。
これがきっかけで、他にも読んでみたい!と思うようになりました。
今まで読んだ森見登美彦の作品
- 太陽の塔
- 四畳半神話大系
- きつねのはなし
- 夜は短し歩けよ乙女
- 有頂天家族
- 有頂天家族 二代目の帰朝
- 宵山万華鏡
- ペンギン・ハイウェイ
- 四畳半王国見聞録
- 熱帯
そして、こちらの画像にある「聖なる怠け者の冒険」です。
他に買ってある本で読んでないのが、「夜行」ですね。
聖なる怠け者の冒険は4回読みました。
おすすめのシチュエーションは、夏目漱石の「吾輩は猫である」と同様、若干気分が乗らないときとか、落ち込んだときなどがいいです。
何も考えずに、スルスルと物語の世界に入り込めます。
森見さんの語り口が心地いいんでしょうね。
あと、挿絵が素晴らしい!この物語にとてもマッチしています。
全体のムード 祇園祭の宵山というお祭り
京都には、修学旅行で「奈良・京都」と行ったときぐらいです。それでも「宵山」というキーワードは知っていて、いつか見てみたいなぁと憧れのお祭りです。
この本を全体に流れるムードは、まさに宵山。
お祭りって、どこか神秘的で、その一日が終わったあとに人々がはけていくときの寂しさっていうのもありますよね。「祭りのあと」なんて言葉からも想像できますように。
森見さんの作品は、全体の京都が中心です。ですから、それぞれの物語が、どこか関連性があるようにも感じられますし、きっと・・・恐らくそのように作られているでしょう。
もう4回も読んだため、ハードカバーの本もボロボロになってきましたが、(もともと、よれてたけれど)
とても愛着のある一冊です。