トム・クランシーにはまって、読み続けています。今回は、「教皇暗殺」についてです。
この物語でもジャック・ライアンが登場します。トム・クランシーという作家がこんなに素晴らしいと「読む前から」知っていれば、ちゃんと最初の作品から読んだのですが、シリーズものなのに、けっこう最近の作品から入ってしまいました。
そのため、時系列ではなくバラバラにタイトルを選び読んでる状態です。
そんなバラバラタイトルの読み方なのに、手に取って読み始めると、小説の世界にどっぷりとハマれるので、「読む楽しみ」を単純に楽しめちゃうから、良し!としましょう。
たいてい夜の時間が読書タイムです。寝る前にトム・クランシーの小説を手に取り、グイグイ読み進め、眠くなったら寝るという毎日が続いています。
さて、ジャック・ライアンですが、こちらの教皇暗殺においては、分析官として登場しますので、大統領になるずっと前ですね。
他にもお馴染みのフォーリ夫妻も登場しています。登場人物がどんどん出てきますので、最初は少し混乱しそうになりますが、誰がどんな人なのかは、表紙のところに書かれているので、見ながら読み進めていけば、人物像が出来上がりやすいです。
実際の教皇暗殺未遂事件をモチーフに
この作品は、1981年に起こったローマ教皇暗殺未遂事件が題材になっています。そのときの教皇は「ヨハネ・パウロ2世」ですが、本当にそんな事件を企てるのですから、驚きです。
やはり聖職者というのは、僕自身、宗教については無宗派ではあるものの、威厳ある存在で、近寄りがたく、まったくもって聖なる人としか思えません。
どんなところが、ほかの作品と比べて異なるのか
トム・クランシーの作品は、テクノスリラーというジャンルに分類されるぐらい、諜報と武器と戦闘があるのですが、
教皇暗殺においては、戦闘機とか、軍艦がドーンと登場するようなド派手なシーンはありません。
諜報がメインの作品です。
きっかけとなるのは、KGBの通信将校が、ある事実を知るところからです。
それは善なのか、悪なのか・・・自分はロシア共産党下にあるKGBの人間で、その命令には従わなければならない、でも・・・これは正しいことなのか、間違ったことではないのか、、、と悩みに悩むところから進行していくのです。
そこにCIAが絡み、イギリスが絡み、と、トム・クランシー独特の拡がりが出てきます。
ただし、それは戦闘面での拡がりではなく、諜報という分野において、秘密裡に動いていくものです。
ド派手じゃない分、サイレントで進むのですが、そこには「会話」があります。
会話がいいんですよ。
この教皇暗殺は、登場人物の会話がかなり楽しめるはずです。