マーケットを見る人は、ファンダメンタルズも追いますが、それれだと説明がつかない現象が多々起こります。なので、ファンダメンタルズを見ずにテクニカル要素でトレードしていくほうがロスカットするにしても早いでしょうね。
上がる理由、下がる理由を探してしまう
例えば今回のコロナ禍でもNYダウ、国内株式どころかけっこう世界中で株価が高くなった現象など、基礎的要因にプラス作用するものが心理的要素も加えれば、さほどないのに、にょきにょき上昇しましたよね。
狂乱物価、株式バブルと、あのとき30年前にトリップするかの如くですが、今回の日経平均株価の3万円越えのとき、昔ながらの言葉でいうと、「フィーバー!!」ありましたでしょうか。
ないですよね?
相場の過熱感があまり感じられません。しれっと上昇して、しれっと居座ってるように思います。居心地がいい水準が切りあがってきている証拠でしょうね。
バブルが崩壊したとき、周りの外務員は「もう二度と3万円相場なんかこねぇ」と言ってました。
ええ、僕もそう思っていました。
で、日経平均も誰が首相のときでしたっけ、7000円台まで下がって、ひ~~っとなった人も多いでしょうに、でもそこでしこたま買った人もいるのですね。
「総弱気で大崩れ」これは怖いけれど買いだったということです。
で、たいていの人は、「下がる理由」(下がるはずや!)、「上がる理由(ふにゃららら~だから上がるんだ!)
このように基礎的要因の理由付けをまるで車のオプション後付けみたいに言ってしまうのです。
言葉って怖いもので、一度自分で口に出して言うと、それが真実だと思い込んでしまうのですよね。
本当は犯罪を犯してしまった人が「いや、俺はやっていない」と言葉に出すと、本当にやっていない気がしてくるアレと同じです。
で、仮想通貨はどうなの?
株式も面白いし、FXも商品先物も、仮想通貨も皆面白いです。かと言って、ドカーンと投資することはしないですし、マーケットを見ていて、チャートを追っていることが楽しいということですね。
仮想通貨は歴史が浅いですが、個人的意見としては、それを良しとしない国家も出てくるでしょうし、決済手段に使おうかという大きな企業も出てくるでしょうし、しばらくは、賛成派と反対派がせめぎ合うのではありませんか。
でも世の中の大きなトレンドというか、流れは、容認。
さらに拡大、市場の拡大、参加者の増加、そして仮想通貨っていうのは、通貨そのものに性質を持っているため、ビットコインとは異なる性質のものがどんどん登場して、それなりにお金が集まっています。
これはもう無視できる存在ではないですよね。
今から10年後の未来、20年後、100年後と見たときに、そういえば、国が管理しているお金って果たして本当に意味があるのだろうか、とか。
え、どうして中央が存在するの?皆で暗号で管理しようよ、っていう流れとか。
youtubeがテレビというメディアを超えたように(僕はもうそう思っております)
通貨という概念がここで徐々に切り替わってもいいのではないでしょうか。
Paypay けっこう使っている方増えていますよね。
支払いのときにレジの方にこう言うんです。
「ペイペイで」
ちょっとかわいくないですか?
こわもての方が、これ言ったら最高じゃないですか。ソフトバンクの孫社長が「ペイペイで」というのも聞いてみたいです。
でもPaypay は仮想通貨ではありません。わかりますよね。自分のお金を現金チャージするか、Paypayへの残がいくらまで減ったら自動チャージみたいになりますが、あれだって大元の自分の銀行口座に入っている自分のお金がデジタル上で動くだけです。
仮想通貨の「仮想」という部分が僕的には「萌え」なわけですが、政府的には「暗号資産」って呼んでよと言う流れ。
ここからしても
どう考えても力点がいい感じで作用していると思うのです。
よって結論はとんでもなく拡大する!です。
イーサリアム(通称イーサ)ETHの時間足をちょっと見てみましょう
上記のチャートは、GMOコインのチャート表示機能にちょっと矢印とかラインを引いてコメントつけたものです。
赤い矢印は、とどのつまり、上値がだんだんと下がっているよねという様子です。
そしてラインを引いたところは、完全なるディセンディングトライアングルとは違いますが、ちょっと似つかわしいです。
ディセンディングトライアングルというのは、アセンディングトライアングルと対を為す表現で、下値トライをしそうな動きの前兆を示します。
下のサポートラインを下に抜けると売り参戦が定石です。
でも、、、見方をもう少し大きくみると、ディセンディングトライアングルもどきが発生している手前の動きは、ダブルボトムっぽいですよね。
ですから、今の小康状態でダブルボトムで底を叩いたから買い参戦という人たちと、
もっと視野を広めて、上値がだんだんと切り下がっている不気味な小康状態だな、これはブレイクしたら売りだろうと思っている人たちが拮抗状態ということです。
でもローソク足一本の形成時間を10分、5分、はたまた週、月と変えていくとね
たぶん、お初の人にとっては何だかちんぷんかんぷんでしょうし、ちょっと慣れた人でも訳がわからなくなりますよ。
そこにテクニカルのインジケーターを色々かぶせていくと、これまた混乱するかもしれません。
ゴールデンクロスだぁ、デッドクロスだぁとか、これも時間を変更すると同じ通貨(はたまた同一銘柄なのに)まったく逆の見方をすることがほぼ毎回ですからね。
でも意味なく仮想通貨の取引所とか、証券会社、FXの会社がチャートの提供とかインジケーターの仕組みを付与することはないですよね。
分析をしやすいようにということです。
トレードのやり方が皆さん違うからでもあるし、長期スパン、短期スパンでいわゆる、レバレッジをかけている人にとっては、エントリーのタイミング、離脱のタイミングを計るうえで重要な指標になるからです。
そしてこれもファンダメンタル分析と同様で、
10分足だと買いだけど・・・日足でみたら売りだよなぁ。こんな風に迷い始めて、で月足を見る、週足を見る、だんだんと売りに気持ちが傾いてくる、売りの気持ちを固めるためにまた見る~
こんな繰り返しになるのですね。
前にチラっと書きましたが、大衆は負けることが多いので、大衆の逆を行く「勇気」を持つと馬鹿勝ち出来る可能性が高いです。
また、メディアが大騒ぎしたときには、逆を考えたほうがいいです。
それこそ、一億総悲観みたいなところで買いです。