今から数年前・・具体的にいつだったかは忘れましたが、初めての痛風発作がありました。最初は捻挫とか、どこかで足をひねったんだろう、ぐらいにしか考えていませんでした。
でも足首がパンパンに膨れ上がり、「あっれー」と湿布を貼ったりしても治らず、痛みがひどくなってネットで検索した際に「痛風」の症状と似てるなと思い、病院に行きました。最初の診断では「痛風の疑いあり」ということで、痛み止めの処方でした。
痛みはだんだんと引いて、足の腫れも引いて、普通に歩けるようになったわけですが、その後、一年に1回か2回、同様の症状が起こるようになり、今度は近くの病院に「たぶん自分は痛風だと思います」と素人ながらの考えを提示して診てもらいました。
検査の結果は、尿酸値が高いということで痛風でしょうということになり、改めて自分は痛風と認識しました。
薬は痛み止めではなく、尿酸値を下げる薬でした。
その薬は今でも毎日飲んでいます。
そして、いつしか血圧を下げる薬も飲み始めています。これも毎日です。
ある日、腎臓が悪くなっていることを知らされ・・・
3か月とか6か月に一回、血液検査をやっているのですが、ある日、血液検査の紙の余白に「慢性腎臓病初期」と手書きで先生が書きました。
「え?」と思ったのですが、
なんだか、普通に考えてもまさか自分が「腎臓病」(その前後に慢性とか初期とか書かれてはいるものの)と言われるとは夢にも思っていませんでした。
そのように診断されたのは、「クレアチニン」の値とか「eGFR-CRE」の結果の数字からなのですね。
さすがに、慢性腎臓病初期・・・ですから、その日は帰宅後にやはりネットで調べましたよ。
腎臓病ってどういうものなのか?ということを。
腎不全とか、人工透析という言葉は聞いたことはあっても意味は全く知りませんでした。
でも・・・読んで落ち込みました。
人工透析の場合、週に2回とか3回病院に通って、一回4時間ぐらいの透析治療を行わなくてはいけないと書かれているのを読んだときは、さすがの前向き思考の僕も本当に落ち込みました。
そういう生活をしながら仕事は出来るのか?と真っ先に仕事のことを考えました。
血液検査は定期的にやったほうがいいですね
考えてみたら、今まで人間ドックとか、成人病検診の類は一度も受けたことがありません。
その分、痛風から始まった数か月に一回の血液検査は、僕にとって必要な検査なのだと認識するようになりました。
血液検査はやったほうがいい。
しかも定期的にやったほうがいいというのが今の考えです。
上記は、つい最近の血液検査の結果で一部を表示しました。いやはや全部なんて、ちょっと恥ずかしいので。
ここに「クレアチニン」と書かれた項目がありますね。
数値は、0.97です。この数字は一応男女で範囲があるようですが、ギリギリで正常な値となっています。
これも薬によって尿酸値を下げている効果なのだと思います。
続いて、血液検査の一番右下には、「eGFR-CRE」と書かれたものがあり、結果と書かれた下に数字が書かれています。
これが64.2となっています。
eGFR-CREって、なんのことだかわかりませんよね。
覚えにくいです。
eGFRは血清クレアチニン値と年齢と性別から計算するもので、計算式がちゃんとあります。
慢性腎臓病は、略称でいうとCKDと言われます。漢字で書かれるよりは、ライト感覚にとらえられますが、実際怖いですよね。
CKDは、重症度に応じて、ステージ1からステージ5の5段階に分けられています。
その指標となるのが推算糸球体濾過量(eGFR)
腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示すもので、この値が低いほど腎臓の働きが悪いということになるのだそうです。
eGFR-CREの数字の意味を忘れてしまい、夜中に気になってサイト検索して、最初ぶったまげた。
今、専門サイトを見ながら上記を書いているので、eGFR-CREの数字の意味は冷静に受け止めるし、理解しています。
でも昨日、夜中に気になって、携帯で検索したときに、計算式に入れる数字を完全に間違えていて、心臓バクバクになったんですね。
さて、どんな間違いをしてしまったのか・・・・
こんな風に出たのです。
夜中の2時だろうが、寝ぼけ眼にはなりませんね。心臓バクバクで完全に目が覚めました。
「末期腎不全と推定されます。」透析治療を要する直前の状態と書かれています。
これ見たときの僕の気持ちを皆さん想像されてみてください。
夜中の2時。
家族は全員寝ている。
気になって一応見てみたサイト。
「え・・・」
頭の中でこだまする末期腎不全の5文字。
計算式に入れる数字を間違えていたのだと気づくまでの20分ぐらい
僕は再度、自分の血液検査のデータ表を見て、数字が正しいかどうかを確認、自分の年齢の打ち間違いがないかどうかの確認・・そんなことをして、何度か計算をやり直しました。
でも入れる数字は2か所。
年齢
それから・・・
あれ?この数字って、eGFR-CREの数字を入れるんじゃないのかな?
サイトをよーく見ました。
あ・・・入れるのは、「クレアチニンの値」だった・・・
僕はドキドキしながらクレアチニンの数字を再度入力してみました。
結果はこのように出ました。
ああ、そうか、クレアチニンの数値を入れて、計算によって算出されるのが、eGFR-CREの数字だということなんですね。
そして、血液検査データの右下に書かれている数字は、すでに計算された後のものということなんだな。
いや、マジでびっくりです。
マジで、心臓やばかったです。
数字を逆算すると、クレアチニンの数値は、0.7ぐらいで健康優良なeGFR-CREの数値が出せるらしい
つまり、eGFR-CREの理想数字は、90以上ですので、逆算してみたわけです。
そうすると、クレアチニンの目標数字が0.7ぐらいと出るのですね。
腎臓って、悪くなるとその悪い状態とつきあっていかなくてはいけない
つまり薬とか手術でよくなるものではないというのが僕の認識です。
維持する、今より進行が進まないようにするという努力なのでしょうね。
尿酸値を下げなければ、クレアチニンの数字は下がらない。そのために薬を飲み続けなければならない。これは一生の付き合いになってしまったのです。
薬を飲んで治ったらもう飲まなくていいよ・・・というシロモノではありません。
その点が辛いところではありますが、きっと真面目に飲み続けると思います。
二度とあのとんでもない痛みの痛風発作に襲われたくないからという恐怖感もありますが、それ以上にやはり腎臓のことを知れば知るほど、怖いものだとわかるからです。