なかなか読めなった読みかけの小説「合衆国崩壊」を一念発起して、「じゃ、読むぞ!」と再開したら、ひきづりこまれ方が半端じゃなかったです。
たくさん読んできたトム・クランシー
小説は、海外作品、国内作品関わらず、常に枕元に何かしらおいてあります。
活字中毒を自認しており、寝る前の日課となることが多く、ときには読むことでリラックス出来て眠りに落ちることもありますが、逆に目が冴えてページをめくる手が「やべぇ」止まらなくなることもあります。
トム・クランシーの作品は、後者となることが多いため、生半可な気持ちではいけません。
ところが今年の春から8月にかけては、何かと多忙な日々が続き、忌々しくも長期間罹ってしまった夏風邪もあって、小説から少し遠ざかったいたのです。
枕元に置いてあった読みかけのトム・クランシー作品は、「合衆国崩壊」の2巻でした。
読み込めない日々は、「合衆国崩壊2巻」の背表紙を横目に見つつ、「う~ん、今日も気乗りしない」と自分に言い訳をしては読むことを後回しにしていたのです。
そう・・・トム・クランシーの作品は中途半端なノリでは取り組んではいけない。
手の中で想像が拡がる超特大級のエンターテイメント作品であることがわかっているからです。
今までたくさん読んできたトム・クランシー作品は僕を裏切らない!そう確信していたからこそ、気乗りしないときには踏み込めなかったのです。
風邪も治り、右指の腱切れの痛みもだいぶやわらぎ、気温も下がってきて、
乗り気になってきたぞ!
・・・・ということで、9月になって、読みかけの「合衆国崩壊2巻」を読み始めました。
きたきたきたー!!このテイスト!この緊迫感、まるで映画を観ているかのように、頭の中で勝手にイマジネーションがズドドドドと洪水のように湧き出て参ります。
そんな風にして再開したトムクランシー!
今までの時間をきっちりと埋めてくれるかのように、登場人物が頭の中で動き回ってくれました。
「合衆国崩壊」
やばいよ、やばいよ、やばいよー
予めわかっていたことですが、やはりトム・クランシーの作品は時間泥棒です。
僕は、読書に取り組めなかった時間をここ数日でしっかりと取り戻せたかのごとく、満足感、高揚感に浸りつつあります。
合衆国崩壊は、1996年7月1日に初版発行されたタイトルです。
原題は、「Executive Orders」とあり、「大統領令」と訳すようです。超人気のジャック・ライアンシリーズの第7作にあたり、『日米開戦』の続編という位置づけです。
すでに「日米開戦」は読み終わっておりましたので、合衆国崩壊の物語の背景とか、登場人物など、ある程度頭に入っていました。
あらすじは、
前回の日米開戦によって、議会議事堂へカミカゼ特攻を行った巨大なテロ事件によって、ダーリング大統領が亡くなってしまったことで、副大統領であったジャック・ライアンが大統領として昇格しました。
このテロで、多くの議員が亡くなり、ジャックライアンは新しい政府をつくりあげなくてはなりません。
そんな最中、新たな陰謀が!!
中東地域、中国、インドなどが絡み、とんでもない計画が実行されていくのです。
もう、あまり詳しく書くと、ネタバレというか、誰かにストーリーを話したくなるので、このあたりにしておきましょう。
間違いなく楽しめるテクノスリラーです
- ジャックライアンを中心とした政府関係者の奮闘
- 中東イランの恐ろしい陰謀
- 本物の人間愛のドラマ
- 信じるものに裏切られた憎悪
- 懸命なジャックライアンを阻止しようとする同一国家内の敵
- 息をつかせぬ超リアルな戦闘シーン
すごい、、、すごすぎる!
スケールの大きさは、きっとトム・クランシー独自の調査もあってのことでしょう。本当にすごい!!
おなじみの登場人物たちが、活躍をしながら、真相の究明をはかります。
合衆国崩壊は、文庫本ですが、新品を本屋さんで見つけることは困難でしょう。
僕は、まず1、2、4巻をブックオフで見つけ即買いしました。
3巻は、アマゾンで47円で買いました。(送料いれて300円ちょっと)
4巻合わせると、2000数百ページになることでしょう。分厚い物語ですが、心してかかれないと、眠ることさえもったいなく感じてしまいます。
特に2巻の途中から4巻ラストまでは、展開が展開を呼び、そして急展開、さらには、自分も声をあげたくなるぐらいの大興奮が数回となく押し寄せてきますので、やっぱり半端な気持ちでは読めない作品だな!と。
今までトム・クランシーの作品を読んだ中では、合衆国崩壊が一番面白いかもしれません。
なので、皆さんにもおすすめ作品です。
Amazonで4巻まとめて買いましょう。