乗ってる喜びが感じられるバイク、それがベスパET3です。大型バイクの乗り回しに疲れた方、街乗りメインの方(遠出もできるけどね)、ふと!スクーターの面白さに気づいてしまった方、、、などなど是非是非ベスパに乗ってほしいものです。
スクーターのブィィィ~~~ンとは違うんだな
普通のスクーターって走っているとき、けっこうブィィーンと軽めですよね。マフラー交換したりしてれば別ですが、普通のマフラーだと、だいたいどのスクーターも静かにブィィーーンです。
対してベスパET3の走行中の音ですが、機械チックです。音の表現がちょっと難しいですね。けっしてブィィーーンではないのはわかるのですが、はて擬音はどうやるのか!?
機械チックと書きましたが、うん、まさに。
スクーターはギヤチェンジ操作がないです。アクセルを回せば前に進むというもので、簡単に言うと自動変速されるのですね。
で、スクーターの駆動系をあけてみるとわかるのですが、普通のバイクのようにチェーンで動くのではなくて、ゴム製のベルトで動きます。Vベルトっていうのです。
遠心力で回っているベルトの位置が外側にずれていく仕組みで、高速回転になっていくわけです。
ギヤチェンジをする必要がないスクーターは駆動がスムーズでアクセルひねるだけなので、疲れないですし、街乗り、チョイ乗りにはもってこいなのでしょうね。
これらのスムーズな動きがゆえに、静かなのです。
ではベスパは?
こちらはギヤチェンジをしていきます。
そうそう、国産バイクだと、カブがありますよね。足のつま先、またはかかとでギヤをチェンジしていくあれです。
カブは足でやりますが、ベスパの場合は、ハンドシフトです。でもニュートラルからローに入れるときの「ガシャコン」というカブ独特の音は、若干ベスパに近いかなぁと思います。
でもカブのほうが「ガシャコン」がけっこう大きく響き、重そうですよね。
ベスパは、あそこまで「ガシャコン!」とはならないです。
「カコン!」という感じです。
そして走り出すと機械チックと書きましたが、何をもってそう感じるかといいますと、やはりギヤをチェンジしていくときに機械的な動作を感じるのです。
まずクラッチを握りギアを2ndとか3rd、4thと上げていく
手で握り、手をひねり、ワイヤーを伝わって後部のギヤに伝わっていく機械動作の一連が、いかにも機械チックで、楽しいのです。
これはね、乗ってみないとわからないと思います。
惚れるのは、アイドリングの音ですぜ、旦那!
バイク好きな人は、バイクの「音」に魅了される人がとても多いです。(僕もその一人)
4ストのブォン!ブォン!という音が好きだったり、2ストの加速したときの「コォォォォォォォォン!」という音が好みの人もいるでしょうし、ハーレーみたいな「ドッドッドッドッド!」という鼓動のような音を好む人もいることでしょう。
何にしても自分が乗ってるバイクの音に、それなりに魅了されているわけですよね。
車なんかでも、ミニクーパーなんかがセンターマフラーつけていい音出しているときには、思わず振り向いてしまいます。(今のミニクーパーじゃないよ、昔のだよ)
ランエボとかで、野太いサウンドさせてる車もいいですね!
まぁ、今の車・・・とりわけ電気っぽいやつは、おい!エンジンかかってんのか!?とわからないほど静かすぎて、つまらないです。
あれ・・後ろから迫ってきたら音が聞こえないので、恐怖ですよね。音が聞こえない⇒道路横切っちゃった⇒轢かれた・・・とか、そういう音が聞こえなかった事件ってないのかなと不思議に思います。
さて、ベスパET3のアイドリング音ですね。
本当は、youtubeとかで動画アップして皆さんに聞いてほしいのですが、今まで動画アップをしたことがないため、二の足です。
言葉のみでご勘弁ください。
ベスパET3のアイドリング時の音は、いやぁ~~~本当にほれぼれしますよ。
マフラー、チャンバー交換なしのノーマルとしてです。
イメージ的にはですね、、、う~ん、難しいな・・・。
近いのは、昔のディーゼル車のアイドリング時の音に似てるかな。昔のセドリックとか、ディーゼル車がありましたね。あんな感じの音です。
いや、わからんと・・・ですよね。
では、小型船舶の音かな。
ポンポンポンポンポン!という響きですね。
これもね、機械チックなんです。
うまく表現できていなくて申し訳ないのですが、オイルも小型船舶でも使うような油を使うものですから、そのように頭に浮かんだのですが、近いです。小型船舶の音。
これもね~ 一度聞いてみてほしいですよ、マジで!
つまり何を言いたいか
ベスパって、全体にスチームパンクムードが漂っていて、機械が目の前で息を吹き返し鼓動している様相なのです。
ボディも鉄ですし、どこか、ガシャコン、ガシャコンっと機械が唸っているようでもあり、静かにしているときには、ポンポンポンポン!と全体を微妙に震わせつつ、音に合わせて待機している・・・そんな感じなんですよ。
今風のマシン!ではありません。
でもどこか人間的、マスコット的、ロボット的なのです。
ベスパET3、本当にオススメのバイクです。
見た目がなんとなく丸みを帯びていて「かわいい」という人も多いかもしれませんが、僕はどちらかというと、内部の機関全体とか、鉄のボディから漂う質感とか、機械を感じさせる全体に漂う哀愁に惹かれます。
ハンドシフトの楽しさを一度味わったら、ずっと乗っていたくなりますよ。是非是非乗ってみてください。