このところ、街中でベスパを見かけることが多くなると同時に、gooバイクで中古を探しても全国に5台しか登録がない状態です。もしかしてけっこう売れてるのかな!?
キックペダルでエンジン始動するET3は、まるで手をかけたコーヒーを飲むが如く
ああ、これは決してエンジン始動までに時間がかかる、、、という意味ではありません。エンジン始動さえも儀式的で頗る気分が良いのです。
それを例えると、大好きな朝のコーヒーをつくるまでの過程と似ているものですから。
ベスパ始動時には、まずメインキーをここの鍵穴にさします。
キーを右側にひねります。角度でいうと60度ぐらいなのかな、こんな風になります。
↑一日の走行を終えたベスパは、このようにヒューエルコックをカットのほうに倒して駐輪したほうがいいでしょう。別に倒さなくても大丈夫なのですが、キャブにガソリンがあまりにも回り込むと、エンジン始動がしにくくなります。
このように倒してカットしておけば、翌日の始動が楽ですよ。
続いて、ヒューエルコックをまっすぐにします。↑こんな風に。
そのうえで、チョークレバーを引きます。
続いて、ハンドルをしっかりと持ちます。
キックペダルをどのような体制からキックするかにもよりますが、それなりの力をかけますので、車体をしっかりと支えておいたほうがよいでしょう。
キックして、立ちごけ・・・とか、けっこうつらいですからね。
けっこう大切なことだと思うので、赤字太文字で強調しました。
さて、いよいよ
キックです。
ここで注意点は、
①クラッチレバーは握らない!
初心者の人は、思わずブレーキレバー感覚でやってしまいそうなのが、これです。
また、普段スクーター乗りの人もブレーキレバーを両方握って、セルを回す癖がある人なんかもひっかかりそうなミスです。
これ注意しましょう。右側のクラッチレバーは、握らないでキックですよ。
②チョークを開けた状態のその日一番最初の始動時は、アクセルも回さないでキック!
その日一番最初のエンジン始動時は、チョークを引いて(開けて)アクセルを回さないでキックします。
チョークを開けた状態ですでにガソリンの流入量を調整していますので、そこでアクセル開けて、さらにガソリンを入れ込んでしまうと、逆にかかりにくくなります。
※その代わり、一度エンジンをかけて暖機運転完了後とか、買い物が終わったあとのエンジン始動、という場合は、チョークレバーを引かないで、アクセルを少しひねって(全開にする必要はありません)キックペダルを踏みます。
キックペダルは、「真下に踏み込む感じ」がベストです。
たいていは、朝の始動時で2回ぐらい、
最悪でも3回でエンジン始動になるはずです。その際の力の入れ具合は、
とんでもない脚力など必要ありません。
「ふん!」という感じで踏み込む~ というレベルでOKです。
このとき4回、5回、6回・・・とキックしてもかからないのは、根本的に何かがおかしいと思わないと。
メンテナンス不足ですし、早く直したほうがいいですね。
朝のエンジン始動で、何回も何回もキックするイベントが待っているとなると、バイクに乗ること=楽しいこと・・じゃなくなるような気がします。
朝のエンジン始動=美味しいコーヒーを飲む
こんな風にとらえれば、苦労してキック!キック!キック!ではありませんし、メンテすれば必ず直ります。