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ベスパET3 ハンドチェンジの様子

ベスパは、見た目のソフトな印象とは違って、乗ってみると武骨なバイクです。「乗る楽しさ」を感じるのは、やはりシフトチェンジですね。

ハンドチェンジの様子を今回は画像でご紹介します。

まずは大きな画像で、ニュートラルを確認してみてください。

「・」の位置ですね。

ハンドチェンジするには、クラッチを握ります。人差し指と中指の2本がけとか、中指と薬指、小指の3本がけとか、皆さん好みがあると思うのですが、ベスパの場合、確実なミートを心がけているので、今は全指がけです。

クラッチを握ったら、ローに入れます。(カコン!という感じ)

そして発進するときには、握ったクラッチをゆるめながら、右手のアクセルを回していくのですね。

ある程度、エンジン回転が上がったら次は2nd(セコ)にシフトアップします。その際もクラッチを握って⇒ハンドシフトで2の位置に合わせて⇒アクセルをひねるという手順です。

その後、3rd(サード)に入れるときも、4th(トップ)に入れるときも、クラッチを握ってハンドシフトを3とか4の位置に合わせて、アクセルをひねる!この流れですね。

最初慣れないうちは、数字の位置が合ってるかどうか気になりますが、慣れてきたら、左の手元数字など見なくても手の形で覚えていきます。

また、不安な方は、シフトチェンジした左手を人差し指と中指を軽くシフトレバーに添えておくとその指の角度とか、触れ具合で、今はセコだな・・・サードだな・・・ってわかります。

たいてい、ローとトップは、数字を見ないでもわかるのですが、セコとサードの位置が最初はちょっと不安に感じるかもしれません。

うん、でもすぐですよ、すぐに慣れます。

ベスパは女性も乗れるバイクですので、是非女性にも乗ってほしいですね。

ローのときには、手前にグイッという感じで回しますが、セカンド、サード、トップと向こう側に回していく感じです。

上からの画像だとわかりにくいので・・・

ベスパET3 ハンドシフトをトップにいれたところ
ベスパET3 ハンドシフトをトップにいれたところ

右手側のレバーはブレーキです。

左手側(つまり画像だと右側ね)がクラッチです。

右と左のレバー角度を見てほしいのですが、クラッチ側はけっこう下に向いていますよね。

はい、トップに入れるとこんな感じになります。

ですから走行中は、そうですね・・・トップに入れたところは、左手が逆Vの字で、レバーにかかった感じに自然となるんですよ。

皆さんがよくやるピースマークをほぼ真下に向けて、逆Vの形にした人差し指と中指をクラッチレバーにちょいがけした様相ですね。

さすがにその写真は、どうやっても撮れないので、想像してみてください。

また、ベスパにご興味を持たれた方は、ショップで実際に触ってみるといいでしょうね。

注意)ベスパを購入する際は、「この店はやめておいたほうがいい」っていうところもあるので、ご相談ください。

店では「即買い」をせずにちゃんと見るべきポイントを洗い出してから購入するかどうかを考えたほうがいいでしょう。

ベスパET3 トップに入れたところ、前から確認
ベスパET3 トップに入れたところ、前から確認

こちらの画像のほうがわかりやすいかな。

クラッチレバーがグインと下向いてますね。

ベスパET3 トップに入れたところ、運転席側から確認
ベスパET3 トップに入れたところ、運転席側から確認

一応、運転席側、シート側から撮影してみました。普通のスクーターだと、こんな風に左のレバーは下に向きませんよね。

そう、普通のスクーターは、左手のレバーは、後輪ブレーキのレバーです。

ベスパの左手のレバーは、クラッチです。

クラッチをひねってシフトする、つまり手でハンドシフトを行うバイクなのです。

停車しているときは、シフトはとても入りにくいですよ

上に画像群は、このブログにUPするために、停車してシフトレバーを動かしています。

本来、シフトチェンジというのは、メンテナンス時は別ですが、普通は走行中に行うものです。

ですから停車中にシフトをチェンジするコツは、シートにまたがって、バイクを前後に動かすのですね。そうすると停車時のシフトチェンジがしやすくなります。

また、ベスパのシフトワイヤーは、あまりに無理な力を入れるとワイヤーが伸びてしまうことがあります。

ですから、特別な場合以外は、あまり停車中にシフトをグリグリ無理にやらないほうがいいですね。

もちろん、走行中はそんな無理な力は必要とせずに、カコン、カコン!とシフトチェンジ出来ますからワイヤーの伸びなど気にしなくていいです。

シフトチェンジがやりにくい!重い!と感じたら

もし購入前にその現象を知ったならば、ショップにシフトワイヤーとアウターを両方交換してもらうよう交渉しましょう。

ベスパで個人メンテナンスが出来る方は、シフトワイヤー、ブレーキワイヤー、アクセルワイヤーと交換できるのでしょうけれど、ここに「アウター」が絡んでくると、まぁ・・・一人でやりきるのは、相当の手練れにならないときついのではないでしょうか。

もし・・・もしですよ。シフトワイヤーのアウター交換を無理やり個人でやろうとした場合、ベスパの構造上、もし失敗したら、アウターを元の場所に戻すのは、至難の業となってしまいます。

「アウター」というのは、ワイヤーが通ってる外側の部分です。アウターは、経年劣化とかで、途中でひび割れたり、裂けてしまうと、ワイヤーの滑りが悪くなります。

それがシフトの重さ、スムーズではないシフトの動きの原因となることが多いです。

従って、購入前にスムーズにシフトチェンジが出来るかどうかを絶対に確認しなくてはいけないのです。

同様に、アクセルの重さ、クラッチの重さ、フットブレーキの効き、フロントブレーキの効き、など見てくれの外面よりも重要なチェックポイントがありますので、どうか注意されてください。

見た目が再塗装が施されて、綺麗だなぁ!という部分よりも

走る、止まる、曲がるがきちんと出来るバイクなのかどうかの確認のほうが何倍も重要です。

また、ベスパは、鉄ボディですので、オールドタイプは多少の錆があるかもしれません。タッチアップで対応できるぐらいの多少の錆とか傷なんかより、上記のチェックポイントを重視しましょう。

シフトワイヤーとアウターが新品交換されていて、まともなワイヤー調整がされていれば普通はカコン!カコン!とシフトが小気味よく決まります。

これがもし決まらない・・・なんか重い・・・なんか疲れる・・そう感じたら原因を取り除く必要があります。

ショップの人が

「いや、ベスパってこんなもんですよ」と言ったら、その場に1分いるのも時間の無駄ですから立ち去りましょう。

バイク屋の「オールドはこんなもん」「旧車はこんなもん」「ベスパはこんなもん」は絶対に信用してはいけないです。

本当にメンテを知ってる人、本当にバイク乗りを大切にしてくれるショップの人は、「〇〇はこんなもん」などと口が裂けても言いません。

それどころか、何かトラブったら、徹底的に原因を追究してくれます。そして直してくれます。

残念ながら「〇〇はこんなもん」と平気で言う輩が居ますので、その点だけはどうかどうか注意してください。

乗り味はとても大切である

バイクに乗る人は、自分のバイクの乗り味を気にします。バイクのちょっとした不調を耳とか身体、手で感じることが出来ます。

一番わかるのは、そのバイクの乗り手です。

ドライバーです。

但し、ある程度の期間乗ったからこそわかる感覚というものがありますので、買ったばかりだとどこが調子悪いのか、悪そうなのかわかりにくいですよね。

または「買う」という喜びが先走って、若干舞い上がってしまっているかもしれません。

だから冷静にチェックする必要があるのです。

ひとたびバイクを買って乗り始めたら、いい意味での相棒ですよ。

相棒の調子が「なんか変だな」とわかってきたら、修理やメンテナンスが必要なサインです。

音が変だな、シフトフィーリングが妙に変わったな、曲がるときにちょっと違和感を感じるな、シートに伝わる振動がいつもと違うな・・・などなど、だんだんと自分でわかってくるのですよね。

そのうえで、バイク屋さんを訪ねるわけですから、

きちんと診断してくれるところがいいですね。

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