他のスクーターとかバイクはメーター球の交換などやったことがないのですが(ほとんどやる必要がないぐらい滅多に切れないと思う)ベスパのオールドの場合は、一応すべての電球交換のやり方を知っておく必要があります。
では今回は、メーター球についてです。
ベスパET3のメーターってこんな感じ
どよ~ん。はい、ベスパET3のメーターです。これね、ET3を購入したところで、交換用のメーターを送ってもらったんですね。
最初届いた段階では、メーター内に水滴が溜まってしまっていて実用に耐えないと思ったので、伝えたら新品を送ってくれました。
でもこれが正規のものではなく、いわゆるパチモンということは知ってたのですが、正規のものなどまず入手は難しいと思いましたので、「ありがとうございます!」で終えました。
いわゆる偽物なのですが、偽物の一番よくないのは、メーターパネルですね。この写真だと「どこが?」と思われるかもしれませんが、実はこのパネル、後ろからの照射に対して、どこも光りません(笑)
単に、黒いパネルに、白の塗料で数字とかが書かれているだけです。おそらく●フオクあたりの4000円商品だと推察します。
で、通常のET3のメーターは、メーター本体とケーブルとパチン!とはめ込むタイプです。でもこちらのパチモンは、ねじ式なのですね。
はめ込み式ではなく、ねじ式であるとうことは、このメーターをーに交換する際には、デフォルトのメーターケーブル、アウターは交換というセット作業が必要であることを念頭に置いておきましょう。
どのようにメーターをはずすの?
いきなり、フロント周りの画像に変わりましたが、ここが第一歩なのです。
画像中央に、少し太めのワイヤーケーブルが見えますよね。これって、本当はもう少し短めなのですが、ケーブルを交換した後で、既製の長さより少し長めなので、フロント全部にグイっと突出した感じに収まります。
でもまぁ、このぐらいの長さがあっても影響はありませんし、メーターを外すという作業の場合は、かえってやりやすいかもしれません。
なぜなら、このケーブルを右手でしっかりと持って、ケーブルを「上に押し上げる」ようにしてメーターを外すからです。
(↑こことても重要)
メーター本体を「上から引き上げる」式ではなく、メーターケーブルを「上に押し上げる」ですよ。
これ、めちゃくちゃ重要!です。
理由は、上から無理に引き上げると、メーターケーブルのアウターにけっこうな力がかかってしまって、アウターケーブルの周りのビニール被膜が破れてしまう可能性、および、アウターケーブル自体に亀裂が入り、最悪、ケーブルの通り道に穴が開いてしまうことがあるからです。
ですから、上から引き上げるのではなく、下から押し上げるようにしてください。
下からの押し上げであれば、ケーブルに無理な力(被膜を引き裂く力など)がかからないので、アウターケーブルへの負担が少ないです。
ベスパは、稼働させる部分にワイヤーを使っています。このワイヤーは、インナーワイヤーといいます。
外側がアウターといいます。ベスパの場合、それらのアウターケーブルが実に狭いところを通っているのですね。
ですから、ベスパの場合、アウターの交換で、途中で切れちゃったり、亀裂が入ったり、新品で通すときにも狭い道を通るため、けっこうひと作業終えると、それだけでアウターにダメージがあるとと思っていいのですね。
ワイヤーの多くは、インナーにおいてのワイヤー破損も当然ありますが、アウターが割けてしまったりすることから内部のワイヤーに悪影響を及ぼすことが多いのです。
この画像、わかりますよね。
ケーブルを下から押し上げることで、メーターが上にニュキニュキと持ち上がってくるのです。
要するに、ベスパET3のメーターは、何かでねじ止めされているとか、がっちりとハマりこんでいるわけではなくて、ただ単にそこに収まってるだけなんですね。
正直最初は驚きました。
「おい!こんだけかよ」という。
はい、これがシート側からの画像です。ニュキっとね。
今回は、メーター球の交換作業ですので、このぐらいまでメーターを持ち上げるようにするといいです。青い線が見えてますね。
シート側からの撮影です。
これで、メーター球の交換がしやすくなるはずです。
宇賀神商会さんで購入したベスパET3のメーター球です。これは、冒頭に述べたデフォルトのメーターの場合は、電球が収まるソケットの形状が違うので、メーター球を購入の際は、その点をよく確認したほうがいいです。
それと、宇賀神商会さんで売っているメーター球は、12V仕様なのですね。もしベスパET3にがっちり合うボルト数を選択するのであれば、6Vですので別のネットショップを探したほうがいいかもしれません。
でもこちらの12Vのメーター球でもちゃんと使えます。もちろん、明るさは落ちますが。
袋から出しました。ちっちゃいね。
メーター球の交換は、電球をソケットにぐっと押し込むようにすると、回転しますので、そうすると簡単に外せます。
外した電球を明るい空にかざしてみると、やはり切れていました。
たいてい電球が切れるということは、そこに過度の電流が流れたためですので、たぶん最近テールライトのユニットがそろそろ限界で、金属部分との接触が悪くなってしまったため、テールが切れて、電流がメーターその他に多く流れたことによって切れたものと推察します。
はい、こんな感じです。
さてここでも注意点が2つあります。
上記の画像は、通常のノーマルのET3のメーターではなく、パチモンメーターですので、電球が収まっている箇所の形状も違いますし、メーター球ソケットの外し方も違います。
ノーマルの本当のメーターの場合は、メーターにがっちり食い込んでいて、ソケットが異様に外しにくいのですが、それを無理やりやると、バキッと折れてしまう可能性があります。
ノーマルの本当のメーターの場合は、プラスチックの台に、プラスチックのソケットが刺さってる感じです。
これを外すときには、そのまま外すのではなく、回転させて外しますので、この点は覚えておいてください。
それから、上記の画像の状態のまま、
「さて、ちゃんと点くかなぁ」とエンジンをかけたとしても点きません。
銅線一本のラインですので、なんとなく想像つくと思いますが、メーター球交換後、元のメーターにきちんと収めてから実験をしないと点かないのですね。
つまりソケットの周りの金属部がメーターの金属部に収まることでアースが完了して、めでたく電球がつくという寸法であります。
いかがでしたか。
ベスパET3のメーター球交換、けっこう簡単ですよね。
上記に書いた注意点の数々を絶対に忘れないようにして作業をしてみてましょう。