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知りたいことが、ほぼなんでも調べられるということで、この調べる・調査するということは毎日何かしら行う生活の一部です。そして、悩みを抱えている人も多く検索されることと思います。
誰でも簡単にできる仕事は競合が多い
さほど専門知識を必要とせず、無料で使えるツールがあったりすると、それは誰でも簡単にできる仕事になります。
継続するのもやめるのも簡単ですので、入りやすく出やすい商売ですね。
でもそういう業務は、たいてい多くの競合が存在するため、想定以上にコストを覚悟しておかなければなりません。
これがなかなか想定できないんですよね。
売上高の皮算用をしてしまう
これは僕も何度も経験あることですが、売上高を実態以上に想定しまうことがあります。
例えば、何か品物を仕入れて売るとします。
その際、売れたイメージが先行して、さらには、月間売上高を想定し、年間でこのぐらいか・・・と膨らんでいきます。
その段階で、売上高への夢が拡大してしまうので、計算の根拠がどこかに飛んでしまいます。
これだと思った以上にうまくいかなかったときに、気づきが遅くなってしまうかもしれません。
税理士先生と話しをすると何となくわかる
当方がお付き合いさせて頂いている税理士先生と昨日打合せをしました。
印象に残っているのは、
気づかない出血がぽたぽたと毎月あると、もうちょっと頑張ればとか、どうしても間延びさせてしまう。
例えば事業をやめたときにその後処理としてかかるコストは今であろうと、1年後であろうと変わらないじゃないですか。
だったら早い決断のほうがいい。
この出血ポタポタの話は、とても分かりやすかったです。
先生は、税理士業以外にも複数営んでいる方で、さすがに数字に強いです。
また、利益というものに対しての見方もシビアです。
そして、店舗とかでもどんどん拡大しているところっていうのは、単月売上が成り立ち、利益化したらすぐに次の出店にかかる、というものでした。
開業コストが1000万だとします。
でも黒字化したら、すぐに次、つまり1000万円の回収があったら次ではなくて、そのお店の単月黒字化が出来たら次!というスタンスです。
その際、当然ながら借り入れも出てくるでしょう。
拡大ってじっくりじんわりじゃなくて、けっこうスピーディなのですね。
粗利から・・・いやもっと他にかかるコストがある。
売上高から原価を引いたり、そのモノを売るための諸々を引くのですが、
コストってけっこうあるんですよね。
人件費、地代家賃、水道光熱費、通信費、各種支払手数料、人を雇えば社会保険料、事務用品費、雑費、補修修繕費、広告宣伝費、交際費などなどです。
他にも人材登用時には、募集広告、サーバー代金、ドメイン、研修費用、など、細かく見ていくと塵も積もればでかなり多くなります。それぞれを節約、節約!とやったとしても節約の限界があるため、どうあってもコストというのは、想定よりも多くかかるものだと認識しておいたほうがいいかと思います。
このコスト把握を間違えてしまうと、売上高を挙げても結果計算したら、あれ?利益がない・・・ということになってしまったり、赤字だ!ということになりかねません。
単純だけど、そう簡単ではない
売上高が200万で、かかったコストが100なら、100万のこるなというようなどんぶり勘定だと、必ずずれが出てきます。
それは2つのズレです。
売上高200の見込みが、150になった。。。
コスト100の見込みが、150になった。。。
つまり最初の想定では100は利益だよなっていう部分が、50万ずつずれたら、売上150でコスト150なので、その瞬間利益は0となります。
なかなか恐ろしい世界です。双方のずれは25%ずつ・・・ですね。
じゃ、10%ずつずれたとします。
売上180で、コストが110になりますので、70ですよね。改善された数字が
15%でこんな風に変わってきます。
このように単純な計算なのですが、想定外のことがけっこう起こるんです。
大きな流れでいえば、季節変動もあるでしょうし、人的な問題も発生するかもしれませんし、外的要素がもあるかもしれません。平々凡々の日常とは違った何かがプラスにもマイナスにも作用しますね。
投資は大きいほうが実入りも大きいって
これをそのまま受けると、投資額が100万円より1000万のほうが売上とか利益もでかいよ、とつながってきます。
でも忘れてはいけないのは、ポケットから100万でた、1000万でた、の違いです。
出たお金がデカいのですから、その分、リスクも背負いこんだということです。
ゼロスタートじゃなくて、マイナススタートですので、やはり軌道に乗せてからのほうがシンプルに良いのかもしれません。
そういう観点では、1店舗目で利益が出たら2店舗目というシンプルなお話ですが、理にかなっています。
大企業になれば、1000万円の投資額はたいしたことないかもしれませんが、中小の我々にとっては、死活に繋がることでもあります。
そうそう簡単に「ほいほい」とやれない実情もあります。
なぜなら見えないお金が毎日出ていくからです
僕はこう思うのです。
生きている以上、その瞬間からコストにさらされていると。
息をしている以上、何かしら必ずお金がかかるということです。
例えば、僕が2時間 仕事中にぼ~~~~っとしていたとします。これって生産性0の時間なのですが、実はマイナスの時間ということになります。
何故なら、すべてのコストは、秒単位でかかっているからです。
地代家賃は一か月に一回ですが、これを日でやってみたりするとわかります。
仮に20万円の家賃を支払いながら事業をやったとします。そうすると、月に一回、支払日に家賃のお金が出ていくという感覚になりがちですが、
時間計算してみますと、
20万円の家賃を日割りします。そうすると6667円になりますね。つまり一日で何も生まれなくても家賃は約7000円発生していることになります。
今度は7000円を24時間で割ると、一時間当たり292円です。なんだ、たいしたことないじゃないか?と思いますよね。
でも僕がぼーーーーっとしていた時間は2時間なので、生産性0の状態で584円失いました。
さて、コストは上述のように家賃だけじゃないですよね。人件費とかたくさんのコストがかかります。
すべてを案分費用として割り出していけば、一人の人間がそこに存在するだけで、コストとしてこんだけかかったるのか・・・とわかるはずです。
だって、家賃だけでは(箱ものだけでは)商売は出来ませんし、人が生きている以上、コストは秒単位ですから。
もっと考えれば、コストを全部埋めて、尚且つ利益を出すということは、
例えば150万のコストをかけたら、150万円を超える売り上げがなければなりません。
じゃここで、1,500,001円の売上だとします。150万1円です。売上高150万円超ですよ、1円オーバーしました。
これって利益1円です。
売上高150万を超えたから生活ができるかっていったら生活面コストも考慮すると完全に赤字ですよね。
なので、生きていくための利益が絶対に必要なんですね。
もうこれは絶対です。
よく・・・大きな大きな企業が、赤字何億円とか、何十億円とかありますけど、元々の内部留保があったり、そういう大きな企業は銀行がバックアップしてくれるケースも多いので、そんなに簡単には倒産しないです。
でも中小は、そうじゃないですよね。
資金繰りがうまくいかなくなったらアウトです。
絶対に死ねねぇ
何か事業をやろうとか、経営者になろうとしたら、鬼気迫るものをもっていたほうがいいかもしれません。強靭なですね。
だって、絶対に死ねねぇからです。
サラリーをもらう立場じゃなくて、全体をきりもみする立場でしたら、もうそれは狂気の沙汰ですよ。
そういう気持ち痛いほどわかりますし、
怖い世界ですよね。
でも怖い怖いじゃいつまでたっても前に進めません。
時には特攻も必要でしょう。時には泣きもあるかもしれません。でも孤独なんですよね。誰もその特攻をほめたたえてくれないし、仮にそれで玉砕しても誰も慰めてくれないです。
泣こうがわめこうが、全部、本当に全部、自己責任です。
だから甘えられないし、孤独なんです。
泣くときは一人で泣き、悩むときも一人で悩み(仮に誰かに相談しても相談=解決に直結しないことも多い)、一人で考え、模索して、一人で苦悩し、一人でもだえ苦しみます。
全部ひとり。
でもこれって、思うけれど、人生にとっては大きなプラスになり財産になると思います。